豊田市内の中小企業・小規模事業者が持つ技術・製品認定制度

豊田ものづくりブランドでは、「自動車産業で培った高度な技術・生産方式を持つ産業都市」である当地域を支える中小企業・小規模事業者の持つ優れた技術・製品にスポットを当て、一定の基準を満たすものを「豊田ものづくりブランド」として認定し、企業の発展・雇用促進と当地域のものづくりレベル向上・イメージアップを図ります。



愛知県・豊田ものづくりブランド 中小向けに認定制度

2014年1月

愛知県豊田市の豊田商工会議所は、中小零細企業の高い技術や独自製品にお墨付きを与える「豊田ものづくりブランド」制度を創設する。工業都市としてのイメージが強い「豊田」。「そうしたイメージを利用することで、中小企業の支援や地域のアピールにつなげたい」と商議所の担当者は狙いを話す。

ブランド制度の対象は、豊田市内の工業系の製造業者が持つ技術や製品。自薦のほか他薦も受け付ける。

申請のあった案件ごとに研究者ら専門家に審査を依頼。独自性、先進性、他の分野への応用可能性などを基に認定の可否を判断する。技術や製品は日々、進歩して改良されるため、認定期間は2年間とする。

認定されると、見本市などの際、出展料は商議所が負担して豊田ものづくりブランドの共同ブースを設け、自社製品などが展示できる。今後作製するロゴマークの使用許可も得られ、それを使って製品や技術をPRできる。

豊田商議所などによると、市区町村名を冠したブランドを企業や製品などに与える取り組みは、ものづくりの街として知られる東京都大田区や大阪府東大阪市などでも行われている。

素晴らしい技術や製品があるのに、自分たちでは気づいていないケースもあるといい、「申請を待つだけでなく、会員企業や金融機関などと連携して発掘したい」と意気込んでいる。2014年6~7月に応募を受け付け、9月に最初の認定発表を予定する。問い合わせは豊田商議所産業振興部へ。

愛知県・豊田ものづくりブランド 5社 認定第1号

2014年10月

愛知県豊田市の中小零細企業が手掛ける独自製品や高い技術にお墨付きを与える「豊田ものづくりブランド」に2014年10月14日、豊田市内5社の製品・技術が認定された。豊田商工会議所(豊田市小坂本町)で記念式典があり、各社が自慢の製品を披露した。

商議所などでつくる「豊田ものづくりブランド推進協議会」が2014年度に認定制度を創設。11件の応募があり、アピュアン、鬼頭精器製作所、新明工業、東亜製作所、菱栄工機の製造五社が認定第1号に選ばれた。

機械加工業のアピュアンは工具のエアハンマーの振動を従来製品の10~20%にまで抑える技術、工作機械部品製造業の鬼頭精器製作所は精密な穴あけ加工ができる旋盤用の工具をそれぞれ開発・製造し認定された。

自動車の特装を手掛ける新明工業は、危険が伴う高速道路上でのコーンの設置・回収を自動化し、標識の積み降ろしもできる専用車両を開発。自動車生産設備製造の東亜製作所は大型バイクを90度回転させることで狭い場所にも収納できる回転式ガレージ、クレーン製造業の菱栄工機は工業用クレーンのつり荷の回転を防ぐ装置を製品化した。

5社は今後、歯車をモチーフとしたブランドのロゴマークが使えるほか、各地の企業展への出展・PR支援を受けられる。式典で協議会会長の三宅英臣商議所会頭は「中小企業の技術革新につなげ、大きく成長していってほしい」と激励した。

東亜製作所の光岡主税社長は「リーマン・ショックを機に『お金になるものを』と開発した。世の中にないものを生み出せたのが良かった」と喜びを語った。

愛知県・豊田ものづくりブランド 16社の17件を認定

2015年10月

愛知県豊田市内の中小企業による優れた技術などに光を当てる「豊田ものづくりブランド」の認定式が2015年10月22日、豊田市小坂本町の豊田商工会議所であった。

商議所などでつくる推進協議会が2014年度から実施している。2015年度は33件の応募があり、独自性やシェア、革新性の優れた16社の17件の製品、技術を認定した。

リフトを貸し出すスズヒロフォークリフト(豊田市広久手町)は、電動式リフトの稼働時間を3割延長する外付け用バッテリーを開発。鈴木宏延社長は「認定を機に販売を増やし、物流の現場を便利に、明るくしたい」と語った。防火扉の製造工程を効率化する設備を手掛けたエス・ティ・エス(豊田市和会町)の酒井孝嗣取締相談役は「お墨付きがもらえると、愛知県外の取引先とも商談がしやすくなる」と認定を喜んだ。

認定製品はブランドのロゴマークを使用できるほか、展示会への出展支援が受けられる。三宅英臣会頭は「豊田市内製品を全国へ発信し、盛り上げていきたい」と話した。

ブランド認定を受けた製品・技術は2014年分と合わせ20社の22件となった。

◇ほかに認定を受けた企業

アピュアン、伊勢産業、市川工業、エノア、協栄ホーニング、ジェイピーシー、豊田化学工業、豊田共栄サービス、日晶電機、日東コンクリート工業、明和工業、メックインターナショナル、ヤマイチ、利達工業

2016年度の愛知県・豊田ものづくりブランド 工具や街灯 9件認定

2016年9月

愛知県豊田市内の中小企業の優れた技術や製品に、豊田商工会議所や豊田市などがお墨付きを与える2016年度の「豊田ものづくりブランド」に、機械加工業アピュアン(豊田市青木町)の建物解体時のボルト切断工具など9件が選ばれた。ユニークな防災用品や発想力を生かした技術が評価された。

ものづくりブランドは豊田市商議所などでつくる推進協議会が2014年度から毎年実施。2016年度は19件の応募があった。

認定された9件は、2016年10月に名古屋市港区で開かれる異業種交流展示会「メッセナゴヤ2016」へ出展される。

アピュアンの認定は3年連続。今回の工具は、高圧空気の力で、くい状の先端部を高速で連続して打ち付けてコンクリートなどを破砕する「コンクリートブレーカー」を改良。先端部を両刃のナイフ型にして、建物の鉄骨をつなぐボルトを短時間で切断できるようにした。東京電力福島第一原発の廃炉作業現場でも使われているという。

防災用品では、商品開発業ネクサスクリエーション(豊田市若林東町)の災害対策用街灯「あんしんポール」が認定された。高さ5メートルで太陽光パネルと蓄電池を搭載し、停電時も点灯。災害時は電源として携帯電話の充電などにも使える。緊急地震速報を受信してスピーカーで放送、2台の防犯カメラも備える。

このほか認定された7件は、伊勢産業(豊田市寿町)、エス・ティ・エス(豊田市和会町)、奥田工業(豊田市和会町)、豊田共栄サービス(豊田市大成町)、ニットーセイコー(豊田市明和町)、メック(豊田市御船町)、横山興業(豊田市千石町)の製品や技術。大型プレス機の騒音を軽減する製品や自動車部品を軽量化する技術などが評価された。

愛知県・豊田ものづくりブランド ITや製造業4社認定

2019年8月

愛知県豊田市内の中小企業が持つ先進的な技術にお墨付きを与え、販路開拓をサポートする「豊田ものづくりブランド」の2019年度の認定式が2019年8月2日、豊田商工会議所であった。

8社から応募があり、有識者の審査を経て4社を認定。今回は応募資格を従来の中小製造業だけでなく、その生産性向上に寄与している中小のIT関連企業にも拡大した。

認定された4社のうちIT関連は2社で、ともに「電子あんどん」と呼ばれる生産管理システムを設計し、評価された。TKアジャイル(豊田市小坂本町)は生産量や装置の稼働状況を監視し、表計算ソフト「エクセル」でデータを管理できるシステムを開発。トランザック(豊田市大林町)は、生産状況を監視しながら使う部品の在庫までを一元的に管理できる統合システムを開発した。

豊田市や商議所などでつくる推進協議会が、2014年から実施。豊田商工会議所会頭で協議会の三宅英臣会長は「今回認定された技術が将来の日本のものづくりに生かされれば」と意義を話した。

ほかの認定企業

サトープレス工業、ファインテクノ