豊田市内の中小企業の独自技術を認定

豊田ものづくりブランドでは、「自動車産業で培った高度な技術・生産方式を持つ産業都市」である愛知県豊田市エリアを支える中小企業・小規模事業者の持つ優れた技術・製品に光を当てています。 一定の基準を満たす製品を「豊田ものづくりブランド」として認定しています。 地元企業の発展・雇用促進と、豊田市のものづくりレベル向上・イメージアップを図っています。 優れた技術があるのに、自分たちでは気づいていないケースもあります。 そのような原石を探り当てています。



創設の経緯

豊田は工業都市として世界的に知られています。 その知名度を活かして、中小企業の支援や地域のアピールにつなげるというのが、制度の目的です。 制度創設の中心となったのは、愛知県豊田市の豊田商工会議所(三宅英臣会頭)でした。

制度の対象は、豊田市内の工業系の製造業者が持つ技術や製品です。自薦のほか他薦も受け付けることにしました。

申請のあった案件ごとに研究者ら専門家に審査を依頼する方式が採用されました。 「独自性」「先進性」「他の分野への応用可能性」などが審査のポイントとなりました。 技術や製品は日々、進歩して改良されるため、認定期間は2年間としました。

認定されると、「豊田ものづくりブランド」のロゴマークが使うことができます。 ロゴは歯車をモチーフにしています。 製品や技術のPRに活用できます。

産業展示会や見本市に出展する際に、豊田商工会議所などから支援を得られます。

市区町村の名前を使ったブランド認定の取り組みは、ものづくりの街として知られる東京都大田区や大阪府東大阪市などでも行われています。

自主的な申請を待つだけでなく、会員企業や金融機関などとも連携して有力技術を発掘することを目指しました。

2014年の【第1号】5社認定

2014年10月に第1号となる5社の製品・技術が認定されました。 アピュアン、鬼頭精器製作所、新明工業、東亜製作所、菱栄工機の5社です。いずれも製造業(メーカー)です。

11件の応募がありました。

<2014年製品・技術認定一覧>
会社名 業種 認定された技術
アピュアン 機械加工業 工具のエアハンマーの振動を従来製品の10~20%にまで抑える技術
鬼頭精器製作所 工作機械部品製造業 精密な穴あけ加工ができる旋盤用の工具
新明工業 自動車の特装 危険が伴う高速道路上でのコーンの設置・回収を自動化し、標識の積み降ろしもできる専用車両
東亜製作所 自動車生産設備製造 大型バイクを90度回転させることで狭い場所にも収納できる回転式ガレージ
菱栄工機 クレーン製造業 工業用クレーンのつり荷の回転を防ぐ装置

2015年【第2号】16社の17件

2015年度は33件の応募がありました。 独自性やシェア、革新性の優れた16社の17件の製品・技術が認定されました。

<2015年製品・技術認定一覧>
会社名 業種 認定された技術
スズヒロフォークリフト
(豊田市広久手町)
フォークリフトのレンタル業 電動式リフトの稼働時間を3割延長する外付け用バッテリー
エス・ティ・エス
(豊田市和会町)
製造機械メーカー 防火扉の製造工程を効率化する設備
アピュアン 豊田市青木町
伊勢産業 豊田市寿町
市川工業 豊田市本町
エノア 豊田市平戸橋町
協栄ホーニング 豊田市若林東町
ジェイピーシー 豊田市竜神町
豊田化学工業 豊田市明和町
豊田共栄サービス 豊田市大成町
日晶電機 豊田市寿町
日東コンクリート工業 豊田市田籾町
明和工業 豊田市明和町
メックインターナショナル 豊田市西新町
ヤマイチ 豊田市山之手
利達工業 豊田市篠原町

2016年【第3号】9件

2016年度は19件の応募がありました。このうち9件が認定されました。

<2016年製品・技術認定一覧>
会社名 業種 認定された技術
アピュアン
(豊田市青木町)
機械加工業 3年連続の認定。
建物解体時のボルト切断工具。
高圧空気の力で、くい状の先端部を高速で連続して打ち付けてコンクリートなどを破砕する「コンクリートブレーカー」を改良。
先端部を両刃のナイフ型にして、建物の鉄骨をつなぐボルトを短時間で切断可能。東京電力福島第一原発の廃炉作業現場でも使用された。
ネクサスクリエーション
(豊田市若林東町)
商品開発業 災害対策用街灯「あんしんポール」。
高さ5メートルで太陽光パネルと蓄電池を搭載し、停電時も点灯。
災害時は電源として携帯電話の充電などにも使用可能。緊急地震速報を受信してスピーカーで放送、2台の防犯カメラも備えます。
伊勢産業 豊田市寿町
エス・ティ・エス 豊田市和会町
奥田工業 豊田市和会町
豊田共栄サービス 豊田市大成町
ニットーセイコー 豊田市明和町
メック 豊田市御船町
横山興業 豊田市千石町

2019年【第6号】4社

8社から応募がありました。 このうち4社を認定しました。 応募資格を従来の製造業だけでなく、その生産性向上に寄与しているIT関連企業にも広げました。

認定された4社のうちIT関連は2社です。 ともに「電子あんどん」と呼ばれる生産管理システムを設計し、評価されました。

<2019年製品・技術認定一覧>
会社名 業種 認定された技術
TKアジャイル
(豊田市小坂本町)
システム開発 生産量や装置の稼働状況を監視し、表計算ソフト「エクセル」でデータを管理できるシステムー
トランザック
(豊田市大林町)
システム開発 生産状況を監視しながら使う部品の在庫までを一元的に管理できる統合システム
サトープレス工業 豊田市高岡町
ファインテクノ 豊田市駒場町西